村山慶輔の「日本へ呼び込め!外国人観光客」ブログ

インバウンド戦略アドバイザーの村山慶輔が、外国人観光客を呼び込むためのヒントや気づきを独自の視点で発信します。

インバウンド観光の企画を考える凄い高校生たち

やまとごころの村山です。

 

3月も残すところ1週間。

 

私は年度末ということもあり、

例年通りかなり予定が詰まっていました。

 

8回やまとごころフォーラム、創業10周年イベントの開催、

先週はゴルフツーリズムのセミナーで講演、

昨日はアニメ・ジャパンというイベントで行われた

アニメツーリズムのセミナーでモデレーターをしました。

 

4月に入ると少し落ち着くので一歩立ち止まり、

今一番やるべきことは何なのか?

を明確にするなど考える時間を取りたいと思っています。

 

 

ちなみに今月は二つのイベントに審査員として

参加する機会がありました。

 

一つは公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本が

主催するTTBizというイベントで別名は

JA Travel and Tourism Business Program

 

日本へのインバウンド観光のプランづくりをテーマに

日本の高校生と海外の高校生が混合チームになって

そのプランを競い合うというもの。

 

この取り組みですごいのは

全てバーチャルなチーム

だということ。

 

つまり会ったことがないフィリピンや韓国の高校生と

チームを作り、FacebookLINEで半年くらいビジネスプランを練り、

そして、最後のプレゼンもSKYPEを使い行うというものです。

もちろん、共通言語は英語。

 

私も審査員として過去3年連続で参加させていただいていますが、

多国籍チームから繰り出されるインバウンドの旅行プランは

ユニークで私自身勉強になっています。

プランの内容だけでなく、プレゼンの仕方や見せ方、

構成に関しても大人顔負け。

 

構成については、データ的な根拠からターゲットを決め、

その上でツアープランをまとめ、集客プラン、収支計画、

今後の中長期プランなども全てまとまっているのです。

ちなみに優勝者は日本旅行のチケットを勝ち取り、

そこで初めてチームメンバーが顔合わせできるのです。

 

 

もう一つは

慶應義塾大学SFC研究所とアクセンチュアがコラボで

展開するデータビジネス創造コンテスト。

今回は第5回目なのですが、テーマはインバウンドと

いうことで私にも声がかかりました。

http://dmc-lab.sfc.keio.ac.jp/dig5/

 

こちらも非常にユニークなのですが、その面白さは

データ分析してインバウンド集客のプランを練るだけでなく、

ツールを生かしてそのプランを実証し、その結果をで競う

ということです。

 

今回、株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレスさんが

Inbound Catcherというツールを学生に提供し、

そのツールを用いて、選択したエリアで実際に外国人観光客に対して

広告を打ち、その効果測定ができるようにしたのです。

 

高校生から大学院生までが対象のコンテストですが、

高校生の活躍が目立ちました。

 

高校生がPDCAという言葉を使い、実際にPDCAを何度も

何度も回した結果をプレゼンしているのです。

また、机上の空論でなく、実際に地域を回り、キーパーソンに

や外国人観光客にインタビューしたり、地元の協力を得て

クーポンを作ったり、汗をかいているチームも多々ありました。

 

二つのイベントを通して感じたのは、

データやツールを使い、また、少しのサポートを得ることで

年齢や経験に関係なく、実現可能性の高い具体的な企画を考えることが

できるということ。

 

自分の高校、大学時代では出来るとは思えないことを普通に

やっている学生たちを見て、心強く思うと同時にこういった場を

やまとごころとしても提供していきたいと思いました。

 

ということで、ちょっと感想文っぽくなりましたが、

本日はここまで。