村山慶輔の「日本へ呼び込め!外国人観光客」ブログ

インバウンド戦略アドバイザーの村山慶輔が、外国人観光客を呼び込むためのヒントや気づきを独自の視点で発信します。

もしもの時に備える:インバウンド事業におけるリスクヘッジ

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やまとごころの村山です。
週末はあるマラソン大会に出場し、今日はすごい筋肉痛・・・
今年は、来年からのゴールデンスポーツイヤーズに備え?、
トライアスロン含め色々挑戦してきました。
といってもタイム重視というよりは、
体を動かし健康を維持するのが目的なのでかなり遅いですが、

それなりに楽しんでやっています。
密かにワールドマスターズゲームズ2021関西( https://www.wmg2021.jp/
に出場しようと目論んでいます、笑。

さて、今年もあっという間に12月。
今年はインバウンド業界においても様々な動きがありました。

例えば、
・2018年1月 通訳案内士法改正
・2018年6月 民泊新法(住宅宿泊事業法)スタート
・北海道地震、中四国豪雨等の自然災害 
・キャッシュレスの取り組み加速
など

皆さんのインバウンドの取り組みに影響を与える動きも多々あったと思います。
また、来年度はどのように業界が動いていくのか、そのあたりも気になるところです。
来週17日、18日とやまとごころでインバウンド忘年会を開催しますので、
今年の振り返りと来年の展望を語り合いませんか?
まだ、キャパ的には大丈夫ですのでふるって参加ください。

◆12/17開催 インバウンド大忘年会2018 IN 東京
  https://www.yamatogokoro.jp/event/27485/

◆12/18開催 インバウンド大忘年会2018 IN 関西
  https://www.yamatogokoro.jp/event/28603/

また、私も副理事長を務める、

「一般社団法人インバウンド・デジタルマーケティング協議会(IDM)」では
今週13日に講演会並びに忘年会を開催します。

特にインバウンドxデジタルマーケティングに興味ある方は

是非こちらも参加を検討ください。

◆12/13開催 インバウンド・デジタルマーケティング協議会 年末セミナー&交流会
 https://www.yamatogokoro.jp/event/28631/


さて、本日のテーマは、

もしもの時に備える:インバウンド事業におけるリスクヘッジ

です。

今年を振り返って感じることは、多くの自然災害が発生したということです。
特に日本語のわからない外国人観光客や在日外国人にとっては
災害時の情報が少ないという点が大きな課題として以前から言われていましたが、
最近徐々に情報源が増えている印象があります。

実際、私が9月末に三重県に行った際、台風が直撃しました。
クルマに乗っていたのですが、カーナビに映るNHKの台風速報では10分程度おきに
英語での情報提供に関する案内が流れていました。以前ならこういった頻繁な
案内はなかったように思います。

他にも日本政府観光局が災害情報に関わる情報発信を強化したり、
様々な企業が災害情報やその他対応に関わるアプリなどを提供し始めました。

また、北海道での震災の際には、

ある小売店が外国人観光客向けに店舗の一角を解放し、
スマホの充電から、各国語での災害情報の提供などを率先して実施していました。

災害時という緊急事態にどう対応するか、何ができるか?、はその国や地域、
そして、施設の印象に大きな影響を与えるのはいうまでもありません。
彼らの目線に立って、何が必要なのか?何があれば助かるのか?を徹底的に考え、
実践していく企業や個人が増えれば、

インバウンドの底上げに間違いなくつながるでしょう。


一方で本日触れたいのが、インバウンドに積極的に取り組む企業として、
存続するためのリスクヘッジについてです。

自然災害は観光業において大きなリスクです。
また、当然インバウンドに取り組む企業においても同様です。

今回の北海道地震で北海道を拠点とし、

インバウンドに取り組む旅行会社は大打撃を受けました。
また、宿泊施設やその他観光関連企業も同様です。
インバウンド比率が高くなれば高いほど、その打撃のインパクトは深刻です。

事業として継続性を考えると

インバウンド一本足打法

は危険です。

キーワードは分散です。

例えば、
・インバウンドだけでなく、アウトバウンド(日本人の海外旅行)や国内旅行もやる
・インバウンドにおいても、ターゲット市場をアジアだけでなく、
 今回災害後も減少がほとんどなかった欧米豪にも取り組んでいく
・北海道だけで事業展開するのではなく東京やその他国内エリアにも事業範囲を広げる
・団体旅行特化でなく個人旅行も引き受ける。同時に個人旅行の手配でも利益が出る仕組みを構築する
などです。

インバウンドは今後も伸びるマーケットです。
ただ、全体として伸びるマーケットにも多少のアップダウン、
また、細分化すると減少する分野やさらに伸びる分野があります。

そういった点を見据えつつ、
「もしもの時」に備えた戦略をとっていくことが重要です。

年末年始の時間がある時に是非「インバウンド事業におけるリスクヘッジ」
を検討してみてはどうでしょうか?


本日はここまで。

村山慶輔