村山慶輔の「日本へ呼び込め!外国人観光客」ブログ

インバウンド戦略アドバイザーの村山慶輔が、外国人観光客を呼び込むためのヒントや気づきを独自の視点で発信します。

インバウンドはデジタル・マーケティングの時代

やまとごころの村山です。

最近、忘年会シーズンで日々様々な会合に参加しています。
通常の月よりもかなり多くの方と出会う機会があり、
新しいビジネスネタや気づきを得るには絶好の機会です。

先日もご案内しましたが、やまとごころでは本日、
明日と連続で忘年会を開催します。
それぞれすでに多くの方に参加を表明いただいておりますが、
多少キャパはありますので、今からでも都合がつく方は
ふるってご参加ください。お一人での参加の方も多いで安心して
お越しください。インバウンドをテーマに語り合いましょう。

◆12/17開催 インバウンド大忘年会2018 IN 東京
  https://www.yamatogokoro.jp/event/27485/

◆12/18開催 インバウンド大忘年会2018 IN 関西
  https://www.yamatogokoro.jp/event/28603/


ちなみに今年の講演は今週の4本を残すのみとなりました。

・12/18 ゆあさ地方創生観光まちづくりセミナー@大阪
 https://www.yomiuri-osaka.com/lp/yuasa_pr/

・12/20 東京都多言語フォーラム
 http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2018/11/27/15.html

・12/21 日経x経産省 Brandland Japan@福岡
 https://eventregist.com/e/blj12?lang=ja_JP

・12/22 IJCEE10周年@東京
 https://www.ijcee.jp/ijcee/board/1812ceremony-party/

新しいテーマの講演も多いですが、有終の美を飾りたいと思います。


さて、本日のテーマは

インバウンドはデジタル・マーケティングの時代

です。

先日、私も副理事長を務める
インバウンド・デジタルマーケティング協議会(IDM)
主催のセミナー&交流会を東京のTravel Hub Mixで開催しました。
http://www.jidmc.jp/learning/news20181213.php

100名を超える方に参加いただき非常に盛況だったのですが、
中でも印象に残ったことをいくつか共有します。

ウィラーの村瀬社長からは
「テクノロジーによってインバウンドの移動はどう変わっていくのか?」
というテーマで講演いただきました。

いままでは観光地は見える化されていても、
そこへたどり着くための交通手段は見える化できていなかった、
さらには存在しなかった。

それをウィラーズ(顧客、ビジネスパートナー、社員の3つのプレイヤー)
で地域に必要な手段(鉄道だけでなく、路線バス、観光バス等)を一緒に作り、
テクノロジーを使って顧客にシームレスに一つのサービスとして提供する

ウィラーさんは実際に北海道の釧鋼本線エリアで
この考えを実践しているのですが、同様の取り組みが日本のほかの
様々なエリアに適用できる、そんな印象を持ちました。

団体から個人へのシフトが進む中で課題が増している
二次交通対策は喫緊の課題です。
着地交通の充実よる地域全体の活性化に繋がる施策として
是非多くの地域の方にも知って頂きたい事例です。

それ以外にも、
「インバウンドアクティビティーの最前線」と題し、
Voyagin高橋社長、Magical Trip鈴木社長、Expedia Local Expertsジョシュさん
パネルで登壇していただきました。

ビジネスモデル、今に至った経緯、今後の戦略など
様々なディスカッションが展開され、面白かったのですが、
特にデジタルマーケティング関連で挙げると印象に残ったのは、
レコメンデーションです。

Expediaでは航空券、ホテル予約で圧倒的なサイト。
アメリカでは10年くらい前からアクティビティ販売をしていたのですが、
日本では2016年からExpedia Local Expertとして参入。(かなり後発です)
現在は、航空券、ホテル予約した方へのアクティビティのアップセルに
力を入れています。
一度買ってくれた顧客に対して様々なチャネル、タイミングで
アクティビティをオススメ(レコメンデーション)していく。

これは普通にビジネスを考えると一番重要なポイントである一方で、
インバウンドに取り組む地域や企業があまりできていない点でもあります。
多くの方が来てくれているにも関わらず、顧客情報が取れていない、
あるいは、取っていても有効に活用できてない状況の事業者も多いと思います。

顧客獲得単価はどんなビジネスでも高くなります。
ですので新規客だけに依存しているビジネスが苦しいのは当然です。
デジタルマーケティイングはそれを費用対効果高く実現してくれる
解決策の一つです。

ちなみに、最近の大手OTAは宿泊予約から販売する商材の幅を
食、体験、ショッピングなどへ広げることで収益の拡大を
目指すのがいまのトレンドです。


話は変わりますが、最近私は、
海外のカンファレンス(SKIFT tech forumやWIT Singapore)
によく参加しています。

意識的に海外から最新の情報収集しようとしているのですが、
そういった会議で挙がるホットトピックスは次の3つです。

・Personalization
・AI
・Voice Search(音声検索)

顧客に対していかにパーソナイズしたサービスを提供するか、
AIを使いより効率的にできないか
新しい検索手法として、音声を使った検索にどう対応していくか
といった話題です。

今後ますますインバウンドにおけるデジタルマーケティングの
重要性が増してくる中、いかにキャッチアップし、
それを自分のビジネスにつなげることができるか?は今後の生命線。

今後もIDM(インバウンド・デジタルマーケティング協議会)では
定期的にデジタルマーケティングにフォーカスしたセミナーも展開していくので
一つの情報収集源として活用いただくのもいいと思います!

本日はここまで。

 

村山慶輔